今回はウォークマンやヘッドホン・イヤホンなどが含まれる、ソニーのモバイルプロダクトの事業責任者であるソニー(株)ホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ事業本部 モバイルプロダクト事業部 事業部長の中村裕氏に、同社の新製品にかける意気込み、360 Reality Audioやハイレゾに関わるオーディオビジネスの展望などを聞く特別な機会を得た。
■オーディオからモビリティにも広がる360 Reality Audio
ソニーはクリエイティビティとテクノロジーの力が生む「感動」を、「人に近づく」サービスやプロダクトにより多くの人々に届けることを企業のポリシーとして掲げている。
2021年4月から現職に就く中村氏は、自身が担当する「音」に関わるモバイルプロダクトの領域を、感動を創り出すクリエイターと多くの人々を結びつける最前線のひとつに位置付ける。
日本国内でも昨年から本格的に立ち上がってきたソニー独自の立体音響技術「360 Reality Audio」には、クリエイターとコンシューマーの双方から良好なフィードバックがあるようだ。
360 Reality Audioに対応するコンテンツを充実させるため、ソニーは数年来から音楽レーベルやアーティストなど多くのクリエイターと密接に連携してきた。2021年には初めてのビデオ付き360 Reality Audio対応コンテンツを「Artist Connection」アプリより公開。同年春にはサウンドエンジニア向けの制作ツール「360 Reality Audio Creative Suite」の販売を開始した。
ソニーが360 Reality Audioの普及拡大に全力を投じる強い意気込みが周囲に伝わったことが、共に歩むパートナーの背中を押した。中国ではネットワークサービス大手が運営する「Tencent Music」も360 Reality Audioに対応する音楽コンテンツの配信を始めた。360 Reality Audioに対応する楽曲は順調に増えて、現在1万曲以上が揃う。
ソニーには、R&Dセンターによる基礎研究の成果を、エレクトロニクスに限らずエンターテインメントのカテゴリーも含むグループ全体の共有資産として活かせる体制が整っている。例えば360 Reality Audioはモバイルプロダクトだけでなく、据え置きスタイルのホームオーディオやスマートフォンにも対応製品がある。今後ソニーとして事業化を目指すモビリティの分野でもまた、独自の付加価値を生むキーテクノロジーとして360 Reality Audioが大事な役割を担うことになりそうだ。
からの記事と詳細 ( ソニーの360/ハイレゾ/イヤホンはこれからどうなる?モバイルプロダクト部門責任者に聞く (1/3) - PHILE WEB - PHILE WEB )
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