米半導体大手のクアルコムは、米国時間2022年1月4日に「CES 2022」の報道向けイベントを開催した。強みとしているモバイル機器向けを軸としながら、クルマやAR(拡張現実)と、ネットでつながる多様なデバイスをターゲットに同社チップの提供の幅を広げていく方針を明確に示した。
スマートフォン向けチップセットやモデム(通信用チップ)などで知られる半導体大手のクアルコム。「CES 2022」のメディア向けイベントには、社長兼CEOのクリスティアーノ・アモン氏が登壇した。
同氏は、クアルコムが常にモバイルにフォーカスした企業であり続ける一方、クラウドに接続された10億台のネット機器にもビジネスの機会が広がっていると説明。同社ではそうしたデバイスを「コネクテッド・インテリジェント・エッジ」と呼んでおり、今後のコンピューティング上で重要になってくると話す。
モバイルの技術を軸に“エッジ”の幅を広げる
2025年までに世界中で生成されるデータの64%がデータセンターの外、つまりエッジデバイス上で生成されると予測する。エッジデバイスを進化させていくうえで重要になるのは、クアルコムがこれまでモバイル市場で培った半導体の技術だとアモン氏は説明する。
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