今年になって、ヤケに目にするようになった“微アルコール”。アルコール度数を1度以下に抑えた新ジャンルで、“微アル”との略称ですでに広く浸透し始めている。 微アルのビールは、通常のビールと同じ醸造過程で作られたあとにアルコール分を取り除く、あるいは、途中でアルコール度数が上昇しないよう発酵をストップする、という製法で作られるため、ビールの醍醐味である旨味やコクが損なわれないと評判だ。 しかも、ビール好きで知られる医師・大川章裕さんによると、抜群の健康効果をもたらす可能性もあるのだという。要するに、「アルコールの弊害を(ほとんど)気にしなくていいぶん、ビールの持つ健康効果だけを享受することができる」というワケだ。
より詳しい話を聞くため大川医師を訪ねた。
話を聞いた人はこの人! 大川章裕●医学博士。慶和病院院長。専門は脊椎外科。医療連携・地域医療を重点的に行い、腰痛や高齢者医療についての講演も多数。海外文献にも豊富な知見をもち、イギリスで進むビールの健康効果に関する研究に注目。予防医学や健康に貢献するとして情報公開を積極的に進める。さまざまなクラフトビールを試すのが趣味。
“老い”の原因、体のサビをストップ!
大川医師が、微アルのビールで期待する健康効果として真っ先に挙げるのが「抗酸化作用」だ。 リンゴが酸化によって茶色く変色して腐るように、人間の体も加齢とともに酸化していく。酸化が進めば、体調不良を引き起こしやすくなり、肌にシミが増えハリがなくなるなど、老けっぷりが表面化する。これに抗うのが抗酸化作用だ。 「ビールを飲んだときに、苦味を感じますよね。その正体は、ホップというアサ科のツル性植物です。このホップには、抗酸化作用の強いポリフェノールが含まれています」。 ポリフェノールというと、赤ワインを思い浮かべる人も多いだろう。しかし大川医師は、ビールに軍配を挙げる。 「確かにポリフェノールの含有量は、赤ワインのほうがビールよりも1.5~2倍多いという結果が出ています。しかし、これを”体内での吸収性”という観点から見てみると、ビールの方が抗酸化活性の上昇が認められたのです」。 ビールには、赤ワインとは体内での吸収性の異なる抗酸化成分が含まれている可能性があることが示唆されたそうだ。そしてこの抗酸化成分とは、ホップに含まれるイソフムロンというポリフェノールの一種であることが分かったのだという。 「イソフムロンのほかにもホップにはキサントフモールというポリフェノールが含まれています。この成分にも抗酸化作用や抗がん作用、骨分解抑制作用(骨粗しょう症予防)などがあるんです」。
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