日本歯科医師会によりますと、
▽食べこぼしたり、むせたりする
▽食欲がない
▽柔らかいものばかり食べる
▽口が乾き、臭いが気になる
▽滑舌が悪い、舌が回らない
などの症状が当てはまると「オーラルフレイル」の可能性があるということです。
「オーラルフレイル」になると食欲の低下や偏食が起き、栄養が不足したり、偏ったりすることで、全身の筋力が低下し、要介護のリスクが高まるとされています。
東京大学のグループが高齢者およそ2000人の健康状態を4年間追跡したところ、「オーラルフレイル」の高齢者は口の中が健康な高齢者と比べ要介護となるリスクがおよそ2.4倍高かったということです。
また、「オーラルフレイル」は加齢による自然な老化に、独居などの社会的な要因や、うつや認知症など精神心理的な要因が加わることできる起きるとされています。
そのため、コロナ禍では外出自粛など生活環境が変化し、人と話をしたり食事をしたりする機会が減る社会的な要因で「オーラルフレイル」のリスクが高まっていると指摘されています。
東京大学のグループが、おととし10月から去年9月にかけて、福岡県飯塚市の65歳以上の高齢者、46人を対象に行った調査では、新型コロナの前に比べ、後では、半数の人たちが、食べ物を飲み込む力に関連する滑舌の回数が(「カ」の発音を、1秒間に何回できるかが)減っていたということです。
調査を行った東京大学の孫輔卿特任講師は「コロナ禍で、社会とのつながりがなくなり、食事を簡単に済ませたり、話相手がいなくなったりした結果、そしゃくや、会話で使う口の動きが低下していると推測できる。一方、コロナ禍でも、半数は滑舌を維持していたのも注目すべき点で、電話で話すなどして社会とのつながりを絶やさず、バランスのいい食事をとることが大切だ」と話していました。
からの記事と詳細 ( コロナ禍で生活環境変化 口の健康保つ「健“口”体操」教室 - NHK NEWS WEB )
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