ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下SIE)が、スマートフォンでゲームを遊ぶためのコントローラーと思しき特許を取得したことが明らかとなりました。
海外ゲームメディアVGCによると、本特許はSIEの日本法人が先週公開したもの。2つのコントローラーでスマートフォンを挟み込むシステムが記載されています。こうしたNintendo Switchのような形態は、すでに「Razer Kishi」などゲームアクセサリー各社が製品化しています。
特許にある製品イメージではPS5用の新型DualSenseよりもPS4のDUALSHOCK 4に似ており「ユーザーの左右の手で握られる左側のグリップ部分と右側のグリップ部分」と説明されています。また、この図面には「ユーザーが傾けられる軸部を設け、軸部の傾ける方向と傾ける量を検出できる」機能が省略されている(本来ジャイロセンサーが想定されているが描いていない)とのことです。
この特許は、ちょうどソニーがモバイルゲームへの再参入を進めていると噂される中で取られたかっこうです。まず今年4月、SIEはPlayStation Studiosがモバイル部門責任者を募集する求人広告を出していることが発見。その翌月にはSIEジム・ライアン社長 兼 CEOが2021年度中に「象徴的なIP」のいくつかをモバイル事業に持ち込むつもりだと述べ、10月には元Apple Arcadeのコンテンツ責任者Nicola Sebastiani氏がモバイル事業の責任者に任命されています。
上記の発言でライアン氏は「PlayStationにはスマートフォン向けゲームに移行できる多様なファーストパーティIPの膨大なカタログがあり、AAAタイトルやライブサービスゲームを補完できます。私たちは、PlayStationの素晴らしいフランチャイズとともにモバイル市場を開拓していきますので、どうぞご期待ください」と語っていました。
すでにDualSenseとDUALSHOCK 4は、ともにiPhoneおよびAndroidデバイスに簡単に接続できます。とはいえ、スマートフォンを机の上に置く、あるいはアダプタで繋げてコントローラーと一体化させるのは遊びやすいとは言い難く、かたやRazer Kishiなど他社製品はPlayStation系コントローラーとボタン配置が違うため(Xboxコントローラー準拠が多い)違和感を覚える人も少なくないはず。
ソニーはマイクロソフトのXbox Game Passに「カウンターパンチ」を準備中との噂もありました。それがゲーム定額サービスを意味するのか、それともスマートフォン上でゲーム専用機なみの体験ができるクラウドゲーミングなのか(あるいは両方か)は不明ですが、後者とすればPlayStation生まれのゲームはPlayStation純正コントローラーが操作しやすいと思われます。
モバイル向けのPlayStation携帯ことXperia Playは夢破れて2015年には完全終了していますが、2度目のチャレンジは健闘を祈りたいところです。
Source:VGC
からの記事と詳細 ( ソニー、スマホを挟み込むゲームコントローラーの特許を取得。モバイル向けPSゲームの布石か - Engadget 日本版 )
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