ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2021年10月4日から2021年10月10日までの1週間について集計し、まとめました。
今回の集計でアクセス数がトップとなったのは、楽天モバイルのau(KDDIと沖縄セルラー電話)エリアへのローミングに関する記事でした。
楽天モバイルでは、自社エリアの構築が進んでいない都道府県においてau 4G LTEネットワークにローミングしています。この際のローミング料金は1パケット(128バイト)当たり0.00006556円、1GB換算で約550円となります。このローミング費用が、楽天グループにおけるモバイル事業の収益に大きな影響を与えてしまっている状況です。この支払いと並行して基地局の建設コストものしかかることから、非常に苦しい状況にあることは否めません。
auエリアへのローミングの終息前倒しは、自社エリアで全人口の約7割をカバーできるようになったということが大きいようです。ただ、このエリアカバー基準は、あくまでも全国を500m四方に切ったメッシュのどこかがエリア化されていれば、メッシュ内に居住する全人口をカバーしているというものなので、ローミングの終了によって、突然圏外になる人が増える可能性は否定できません。
ローミングの終了によって自宅がエリア外になってしまった場合は、楽天モバイルに申し出ると調査が行われます。その結果、場合によっては自社のMVNOサービスのSIMカードが入っているスマートフォンやモバイルルーターの貸し出し、あるいは屋内基地局(Rakuten Casa)の設置を行うそうです。
先行してローミングの順次終了が進められた東京都(23区外)などでは、エリアの切り替えによって「つながらない」という声が増えました。その頃と比べれば基地局の整備は進んでいますが、ローミングからの切り替えを前倒しする判断は吉と出るかどうか――これからの数カ月に注目です。
アクセス数の10位は、NTTドコモの「ドコモのエコノミーMVNO」に関する記事でした。
ドコモは2020年12月に新しい料金プラン構想を発表しました。この構想では料金プランを「Premier(プレミア)」「New(ニュー)」「Economy(エコノミー)」の3ジャンルに分けて、小容量のEconomyは「MVNOとの連携を軸に検討を進める」とされました。
その後、2021年5月に行われた2020年度通期決算説明会では、dポイントを使ってMVNOと連携するという姿が明らかとなりましたが、その後の音沙汰がありませんでした。
今回、連携の姿がようやく明らかとなりましたが、連携MVNOがNTTコミュニケーションズとフリービット(トーンモバイル)の2社と、ある意味でミニマムスタートです。他社の格安ブランドとは異なり、あくまでも“他社”のサービスとなることから、移行するにはMNP手続きが必要となります。
とはいえ、ドコモショップで安価な通信サービスを販売できるようになることは、ショップ的にはユーザー接点を増やせるので良いことなのかもしれない反面、覚えなければいけない知識が増えることにもなります。果たして、ドコモのエコノミーMVNOはうまく行くのでしょうか……?
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