フィジカルから、ココロを整えよう(1)
心身の疲労をリセットするには「眠り」が不可欠。フィットネスは睡眠にどんなよい影響を与えるのか (写真はイメージです)Photo:PIXTA
「運動は健康によい」というのは誰もが知っていることだが、具体的にはどんな運動が、どのようによいのだろう? はじめに考えたいのが、運動によって心を健康に保つ方法だ。ここで重要なキーワードとなるのは、「テストステロン」という物質である。(マガジンハウス『ターザン』2021年6月10日号特集「運動は、なぜ脳に効くのか?」より転載)
気分の落ち込みには
何よりも運動が効く
心身のコンディションにホルモンが与える影響は大きい。なかでも、メンタルと深く関わるのが、テストステロン。いわゆる男性ホルモンだ。
「テストステロンは、メンタル、フィジカル、セックスという3分野に関与します。なかでもメンタルでは、やる気や意欲を促す働きがあり、テストステロンが足りないと、うつや不安を訴える人が増加。男性では、いわゆる男性更年期を招きます」(千葉西総合病院で泌尿器科男性機能外来を担当する久末伸一先生)
睡眠時間と血中テストステロン量の関わり。標準的な睡眠時間とされる7時間睡眠と比べ、睡眠時間が減るとテストステロン量は減少
Schmid et al. Clin Endocrinol, 2012
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Schmid et al. Clin Endocrinol, 2012
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テストステロンは女性でも副腎や卵巣などから分泌されており、同じようにメンタルに作用している。
コロナ禍で数々のストレスを抱えた挙げ句、酒量が増したり、睡眠時間が短くなったりしたというタイプも少なくないだろう。ところが、そうしたストレスフルな生活、多量の飲酒、睡眠不足を続けていると、テストステロンは急激に減りやすい。
減ると気分が落ち込むテストステロンを増やすのに、何が役立つのか。その答えこそ、運動なのである。
からの記事と詳細 ( コロナ禍で衰えたやる気を取り戻せ!運動で増える「健康物質」とは - ダイヤモンド・オンライン )
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