ベトナム人消費者に健康食品をオンライン販売する方法
ベトナム消費者向けにオンライン販売(EC販売)をするために抑えるべき具体的なポイントについて解説していきたい。
ベトナムは東南アジアの中でも健康意識が高い国として知られている。もともとは中国からの伝統医療「未病予防」の影響が大きく、病気になって信用ができない町の病院に行くよりも、未然に病気を予防しようという考え方が根付いているとも言われている。
更に、近年の急速な経済成長により、中間層や富裕層が拡大している。生活に余裕ができた消費者は以前にも増して健康維持に対する支出を拡大させており、国内の健康食品市場の規模が成長している。以前は伝統的なパパママショップを通じて健康食品が販売されてきたが、最近は近代的なドラッグストアチェーンが台頭し、都市部を中心に健康食品の販売が加速している。
今後はオンラインを通じた健康食品の販売が進んでいくと考えられる。現状、健康食品はオンライン取引で最も扱われる品目の1つであるという調査結果もベトナム商工省傘下の電子商取引・デジタル経済局(iDEA)から公表されているが、オンラインで購入する消費者層は都市部の若者が中心のようである。高価格帯の健康食品のターゲットである中高年向けにいかにして健康食品販売を展開するかがポイントになるだろう。

ベトナム健康食品販売のポイント1:日本現地での購入が好まれる現状
ベトナム国内では日本製の健康食品の偽物や模倣品が流通しており、消費者もそのことを認知している。日本製の健康食品であれば、日本国内のドラッグストアでの購入が好まれる傾向が強い。この場合、日本在住の知人や出張の際に購入することが多い。
こうした理由から、ベトナム国内では、伝統的なパパママショップよりも現代的なドラッグストアでの購入が信頼されている。
電子商取引(eコマース=EC)サイトでの購入では、健康食品は最もオンライン購入されるアイテムのカテゴリーの1つであるが、模倣品購入に対する懸念や模倣品購入の際の保証も不透明であることから、EC購入発展の阻害要因となっている。
ベトナム健康食品販売のポイント2:デザインに対する嗜好は日本と大きく異なる
ベトナム人は家族や配偶者、知人に健康食品を購入またはプレゼントする傾向が強い。この場合では健康食品の購入者と使用者が異なっている。
見た目については、ビンやケースに入っていて高級感があり、効果もわかりやすく記述されていることが重要である。実際の健康食品の効果よりも、見た目やデザインが消費者に大きな影響を与えている。
ベトナム健康食品販売のポイント3:自分に近い知人や家族の情報をより信頼する
インターネットやSNSで拡散された情報よりも、家族や友人、同僚等、自分と近い関係にある人から提供された健康食品の情報を信頼する傾向が強い。
インターネット上の情報も重要であるが、その商品を認知する行為は信頼の置ける人物からの情報提供である。
ベトナム健康食品販売のポイント4:卸売業者への高いマージンの支払い
ベトナムの流通構造上の問題で、高いマージン(割引率)を支払う必要がある。また、ベトナム側から独占販売権を求められることが多い。日本の健康食品メーカーが卸業者の代わりにマーケティング費用を負担し、ベトナム側が現地でマーケティング活動を行うための十分な情報を提供する必要がある。
ベトナム消費者の心理と行動を把握するための方法
中間層の増加とECサイトの利用拡大により、間違いなく将来的に市場拡大は続いていく。ベトナム消費者の嗜好や考え方に刺さるマーケティング手法、販売チャネルの策定が事業成功を大きく左右するといっても過言ではない。
そのためには、ベトナム消費者に直接聞いてみることが重要だ。ベトナム人消費者数百人を対象にオンラインでの定量調査を行えば、ベトナム消費者の健康食品に対する考えや消費行動の実態がよりクリアになる。また、消費者数人に対してデプスインタビューを行い、商品に対する直接的な意見を根掘り葉掘り聞いていくことも重要となる。
調査を通じたベトナム消費者への理解を深めることが、健康食品の販売事業においては遠回りのようで一番の近道になる。
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