NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は25日、ビジネスのグローバル展開を実現するIoT向けモバイル通信サービス「IoT Connect Mobile Type S」の提供を開始した。料金は要問い合わせ。
IoT Connect Mobile Type Sは、NTT Comとの契約のみで、日本だけでなく196の国と地域で、eSIMを活用したIoT向けモバイル通信が利用できるサービス。地域に応じた最適なモバイルキャリアを遠隔から選択でき、通信料の低減を実現する。
サービスの利用者は、データ利活用プラットフォーム「Smart Data Platform」のポータルから、eSIMの発注をはじめ、開通・休止などのライフサイクルコントロールを簡単に行える。
また、Smart Data Platformの各機能についてもポータルから一元的に管理・操作ができるため、通信サービスとその他のデータ利活用機能を組み合わせて利用することも容易に行える。たとえば、サービスのeSIMから収集したデータを、クラウド上のストレージに蓄積し、さらに分析して活用までを行うといったシステムを迅速に立ち上げられる。
IoTサービスなどを提供する事業者(パートナー企業)向けには、エンドユーザーとの契約を直接管理/追加できる「パートナー機能」を提供する。これにより、エンドユーザーとの契約の管理、ポータルにおけるユーザー権限の管理などを、パートナー企業自身が実施することができ、IoTによるさまざまなビジネスを柔軟に展開することが可能になる。
NTT Comでは今後、IoT Connect Mobile Type Sと組み合わせることが可能な、「IoT Connect Gateway」サービスを2021年4月に提供する予定。このサービスにより、ネットワーク側での暗号化処理によるデバイス側の処理負荷軽減と、IoTデバイス設定作業の簡素化が可能になる。
また、NTT Comの次世代インターコネクトサービス「Flexible InterConnect」との接続を予定しており、インターネットを介さず閉域網内でセキュアにIoTデバイスとクラウドを接続できるようになる。2021年度第1四半期以降、国内より順次提供予定。
さらに今後、フルMVNO基盤およびeSIMの技術を活かした、「SIM高度活用ソリューション」の提供を予定する。SIM自体の認証情報を鍵として利用するIoT向け認証、IoTデバイスのキッティングや現地設定作業の自動化/省力化、eSIMのセキュア領域へのJavaアプレット搭載による高付加価値化などを可能とするソリューションにより、「Smart Factory」などの実現を目指すとしている。
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