※日経エンタテインメント!2020年6月号の記事を再構成
深田恭子、多部未華子、永野芽郁ふんする三姉妹が、Winkの大ヒット曲『淋しい熱帯魚』の替え歌でクールに歌い踊る。「♪家族で~、乗り換え UQモバイル~」。最後は母親のピンクガチャ、父親のブルームクとともに「ストップ!」とポーズをキメる……。1989年に日本レコード大賞を受賞した名曲をよみがえらせ、「センスある」「三姉妹がかわいい」と話題になった、UQコミュニケーションズ(東京・港)の「家族でUQモバイル篇」だ。
UQモバイルは、2014年12月にサービスを開始したMVNO(仮想移動体通信事業者)。16年10月から三姉妹シリーズをスタートさせ、静止画のように動かない3人が、ピンク・レディーの『UFO』に合わせて「UQ!」と動き出すフレームで人気を得てきた。
今回の「家族でUQモバイル篇」は、「学生とそのご家族に、おトクな料金プラン『UQ学割』を認知、興味を持っていただくこと」(UQコミュニケーションズ・杉浦有衣子氏)を目的に制作。企画を担当したのは、三姉妹シリーズを立ち上げから手掛けてきた電通のCMプランナー・鈴木晋太郎氏だ。
「シリーズも4年目に入り、『あの三姉妹といえばUQ』という認知が獲得できたので、あえて楽曲を変えた鮮度アップにチャレンジしたいと思いました。ただ、歌もののCMは世の中にあふれているので、独自性が必要。UQならではのアンニュイなトーンと、『UFO』のようなレトロ感が出せる楽曲として、『淋しい熱帯魚』を選びました」(鈴木氏)
「アンニュイなトーン」は、Winkさながらの物憂げな表情やサウンドなどで。「レトロ感」は、肩を強調したバブリーな衣装や、当時のアイドル風ダンスで表現。振り付けは、実際にWinkを手掛けていた振付師に監修を依頼した。
「ダンス、衣装、メーク、セット、編曲、いずれもWinkの80年代感を今の時代っぽくアレンジすることで、“懐かしいのに新しい感じ”を追求しました。また、それによって、三姉妹の新たなかわいさを引き出すことにも力を入れています。UQのオリジナリティーを感じる仕上がりにすることで、オンエアしたときに目立つ作品にするよう、注力しました」(鈴木氏)
完成したCMを3月1日から放送すると、20年3月度銘柄別CM好感度ランキングの6位に食い込むヒットとなった。
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全編コロナ後書き下ろし!
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