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Thursday, May 28, 2020

あのピニンファリーナが楽天モバイルの店舗をデザイン 大注目!! 楽天モバイル渋谷公園通り店 - MotorFan[モーターファン]

  • 2020/05/28
  • CAR STYLING編集部 松永 大演
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楽天モバイル渋谷公園通り店。3フロアで、各階ごとに機能を分類、居心地のよさが自慢だ。空間の作り方、細かい文字の配置などのデザイン的な気配りも美しい。

ピニンファリーナが5月16日に東京・渋谷で日本の最新のモバイルキャリアである、楽天モバイルの新しいコンセプトストアのデザインを発表した。そして実店舗は楽天モバイル渋谷公園通り店として同日づけでオープンされた。これまで新型コロナウイルスによる自粛営業を行なっていたが、5月27日より正常営業を再開した。

ピニンファリーナは自動車のデザイン企業として知られるが、ピニンファリーナ・エクストラという自動車以外のデザインを担当する部門も有しており、これまでも多くの実績を残している。なかでも2006年のトリノ・オリンピックのトーチのデザインを手がけたことでも有名。制作にあたっては、このエクストラをはじめとするピニンファリーナ・グループの手によって行なわれたものだ。
 
今回の開発に対して、ピニンファリーナは建築とユーザー体験の分野での複合的な機能を店舗に折り込み、ブランドの価値と魅力を表現する3階建てのショップを完成させた。連なる3層の空間は、表情を変えさまざまな旅を可能とする。生命力とエネルギーに満ちた、ユニークな体験を生み出す狙いを持っているという。

1階フロア。楽天カラーのマゼンダが印象的なアクセントとなっている。
現在のピニンファリーナはインドのマヒンドラ・グループに属する。詳しくいえば、自動車メーカーのマシンドラ&マヒンドラとテック・マヒンドラが共同でピニンファリーナを子会社化したもの。そしてテック・マヒンドラと楽天モバイルは、通信ネットワークサービス全体で長年のパートナーシップを築いている。そんな関係性から、ピニンファリーナは小売店のデザインにも携わってきているという。

ちなみにテック・マヒンドラは、デジタルトランスフォーメーション、コンサルティング、ビジネスリエンジニアリングサービス、ソリューションを手がけるインドの大手IT企業だ。

ピニンファリーナのデザインは、壁紙のグラフィックからリビングエリアの形状、ウッドなど素材のクラッディング、そしてエントランス・スペース全体に表現されたトライアングル状のテーマの生成や、トライアングルの構成要素といったものまでも手がけている。このトライアングルはシンプルに接続できるネットワークの表現であるといい、トライアングルが示すものは、ロゴを起点として複製を生み出し、そして自らと繋がり、ソーシャルコミュニティと繋がるという、コネクトが波及し拡大していくイメージだ。

こちらの2点は実際の店舗を作成する前に描かれたレンダリング。左が1階のエントランスの一つ。上が2階となる。ウッドや天然素材による落ち着いたイメージを共通させながらも、最新のモバイル環境と融合させた、新たな店舗の形態を模索した。

こうした楽天モバイルのブランディングは、細かい模様の壁紙からスマートフォンホルダー、他のディテールにも表現される。また、このスペースは自然なインタラクションを促進し、フィジカルとデジタルが共存することを可能にすると同時に、カスタマイズされた体験を生み出し、デジタルサービスへのアクセスを容易にするという。

カラーリングの中で、アクセントとして用いられているマゼンタは楽天のイメージカラー。その配色によって、テクノロジーが光や自然の要素と融合し活気ある雰囲気を生み出している。さらに、天然木や竹を使用するなど、自然と調和した空間を演出している点もポイントだ。

1階はユーザーのサポートの場となり、スマートフォンやその他のデバイスの展示エリア。来場者は自由に閲覧したり、フロントデスクや快適なラウンジに座ったままサービスを受けられる。

2階は専用の製品やサービスの販売エリアとなる。新たな世代へのサービスのあり方を想定しているため、ユーザーはソファーに座りながら、オペレーターとダイレクトでフレンドリーなつながりを持たせることができる。

3階はブランドの最先端に特化し、プレミアム・ユーザーに対して絶え間なく変化する環境で新製品や新技術を最初に体験したり、オンラインで購入した商品を受け取るなどが可能なエリアだ。コーヒーエリアも利用でき、訪問者がリラックスした時間を過ごすことができる。 
自動車のカロッツェリアとして知られるピニンファリーナだが、マヒンドラ・グループとなってことでその活動の場はさらに広くなっている。そんな現状を象徴するかのようなニュースといえるだろう。
また2015年にミュンヘンにヘッドクォーターを設立されたアウトモビリ・ピニンファリーナは、マヒンドラ・グループ100%出資による自動車メーカーで、プレミアムなEVの生産を計画している。2019年にジュネーブショーで発表され2020年に市販化が発表されたバティスタは、このアウトモビリ・ピニンファリーナGmbHで開発され、デザインをイタリアのピニンファリーナSpAが担当した。 グループ企業として単なるデザイン企業だけでない(これまでも一部生産も担っていたが)、総合自動車メーカーとしての顔も持ち始めた。

このバティスタについては、新ためてレポートしたい。

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May 28, 2020 at 02:22PM
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